パニック障害 ある日突然、動悸やめまいが
アイドルやタレントも相次いで公表している「パニック障害」。具体的にどんな病気なのか、過去に「パニック障害」を経験し、いまも病気と向き合う人に話を聞いた。
パニック障害に苦しんでいた、イラストレーターのKaccoさん。
Kaccoさん「本当にあれだけ苦しくて、自殺して死んでしまおうとかね、消えてしまおうとか、そういう時代があったんですよ」
左腕には病気の苦しさから、死を選ぼうとした傷がある。サラリーマンをしていた28歳の時に“パニック障害”を発症した。突然、理由もなく動悸(どうき)やめまい、手の震えといった発作を起こす病気で、生活にも支障が出るという“パニック障害”。
新潟メンタルクリニック・熊谷敬一院長「誰でも起きるような、実はありふれた疾患なんですね。特に理由がなく突然、青天の霹靂(へきれき)といわれるように現れてくることが特徴」
Kaccoさんの場合、激しい動悸や呼吸困難、ひどい時には突然意識まで失ったという。
Kaccoさん「家族環境で自分が悩んでいたりとか、あとは自分の性格もありますよね。どちらかというと、何かあると浮き沈みが激しい」
では、パニック障害に効果的な治療は?抗うつ剤のような、気分を上げる薬が効果的とされ、飲み続けることで発作をなくしていくことが重要だという。
熊谷院長「治療開始の時期が早ければ早いほど治りやすいということは、いわれていますね。ですから発作が最初に起きて間もなく受診されて、治療を続ければわりと治りやすい」
きちんと治療を続けていけば、決して怖い病気ではないという。いまKaccoさんは、パニック障害という病気を知ってもらおうと講演会などで自身の経験を伝える活動をしている。
Kaccoさん「きっと世の中って形は違ってもコンプレックスを持っている人なんて多かれ少なかれ、いっぱいいらっしゃると思うので、そこに何かメッセージ届けられないかなと」
【the SOCIAL lifeより】