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iPS細胞網膜移植 治療安全性確認と発表

2019年4月18日 21:57
iPS細胞網膜移植 治療安全性確認と発表

他人のiPS細胞で作った網膜を移植する世界初の臨床研究で、研究グループは、移植した5人全員で、治療の安全性が確認されたと発表した。

理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーらの研究グループは、2017年、他人のiPS細胞を使った世界初となる網膜の移植手術を行った。

手術を受けたのは、「加齢黄斑変性」と呼ばれる目の難病の患者5人で、手術から1年余りがたったが、移植された細胞が定着するなど、5人全員の経過は良好だという。

一部の患者に、軽い拒絶反応が出たが薬剤で抑えられたほか、細胞が、がん化することもなかったということで、「安全性が確認できた」としている。

高橋リーダーは、「治療の実用化に向けて7合目まできた」としていて、今後、別の病気でも研究を進めたいとしている。