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運動量をカバー「部活弁当」に奮闘する母

2019年4月19日 17:19
運動量をカバー「部活弁当」に奮闘する母

この春、子どもが中学や高校に入学して、お弁当作りが始まるご家庭も多いのではないのでしょうか。高校に入学してスポーツに打ち込む息子さんを、お弁当作りで応援するお母さんを取材しました。


■激しい運動量、どんな弁当が理想?

3月に行われたアーティスティックスイミングの日本選手権予選大会。水中で激しく動き、逆さになることも多い競技です。ここに参加していたのは、岩崎尽真くん(15)。今月高校に進学したばかり。都内のクラブチームに所属して活躍しています。

そんな尽真くんは、1日に平均5時間も練習するのでいつも腹ペコに。母親のあずささん。尽真くんに、どんなお弁当を作れば栄養が足りるのか、悩んでいました。


■弁当1食で「1700キロカロリー」が必須

そんな時に出会ったのが、毎月開催されているアスリート用のレシピを提案するセミナー「アスレシピ」。ここでまず教わったのは、尽真くんの1日の消費カロリー。それによると体育会系の部活に入っていない男子高校生は、1日2500キロカロリーなのに対し、尽真くんは、何とその倍の5000キロカロリー以上にもなるんです。

さらにセミナーでは、スポーツ栄養学の観点から、尽真くんに適した6種類の献立を提示。その名も「部活弁当」。あずささんは、入学前の先月、試しに部活弁当を作っていました。尽真くんは、このお弁当で最低でも1700キロカロリーを補う必要があります。

この日のメインは、疲労回復が期待できるビタミンB1が豊富な豚肉を使った「しょうが焼き」、総菜にはカルシウムや鉄分の多い切り干し大根をチョイス。約30分で初めての「部活弁当」が完成しました。そのお味は――

尽真くん「超おいしいです。学校が始まったら、ピッタリくらいになるかなって思います」


■カロリー不足がケガの原因にも

1日の食事を管理する上で気をつけることは何なのか。管理栄養士の山口美佐さんによると――

「摂取カロリーと消費カロリーとやっぱり違ってくると、その差がどんどん疲労につながるんですね。それがまたケガのもとになったりするので…」

お弁当でカロリーのバランスをとる必要があるといいます。

そして今月、ついに始まった尽真くんの高校生活。16日の早朝、自宅に伺うと――

あずささん「(Q:前回から変えるところは?)もやしは水分が出ていたので、傷みやすいので、今日はやめようかなと思います」

そして、できあがったのが…尽真くん絶賛のしょうが焼き弁当!あずささんの努力は、尽真くんに伝わったのでしょうか。1日の練習を終えたところで、お弁当の感想を聞くと――

尽真くん「お昼ご飯が足りなかったかなって。練習がたくさんある日は、もうちょっと食べてもいいのかなって思いました」



まだまだ課題はあるようですが、新学期は始まったばかり。あずささん、尽真くん、がんばってくださいね!