掃除中にダンスも!自主性伸ばす授業とは?
掃除中にダンス、辞書には付せんがびっしり…国立の小学校(東京学芸大学付属世田谷小学校)で行われている、ある先生の教育が話題です。
5年生の担任の沼田晶弘先生が頭につけたのはインカムマイク。合図とともにF1の音楽が。軽快なメロディーにのせて一心不乱に、掛け算を解いていきます。
沼田先生「これ(インカム)、箱根駅伝で思いついた」「やる気を出すための小道具」
制限時間内に答えた児童は、黒板の前で写真をパシャリ。ツイッターで保護者に報告します。
沼田先生「ツイッターあげたら親が見てるじゃん。それが子どもたちの中ではもしかしたら焼き肉チケットに変わるわけですよ」
さらに算数の授業中なのに、子どもたちの机には、国語辞典。言葉を正しく理解するため、どの授業でも使います。調べることが楽しくなり、辞書に夢中になることもしばしばあります。
掃除の時間には突然、DA PUMPの「桜」のサビ部分が…すると教室中が踊りだしました。サビ部分が終わるとまた掃除、みんな気合を入れて踊ります。ただし、曲が終わるまでに掃除を終わらせるのがルール。手が足りないところを率先して掃除しないと終わりません。掃除やテストも楽しく、それが沼田先生流です。
“プロジェクト”とよばれる時間。教室に張られた紙には――DSP(ドア閉めるプロジェクト)やZNP(残飯なしプロジェクト)の文字が。子どもたち自ら、プロジェクトを発案します。メンバーを募り、達成する目標や期限を設定。呼びかけのポスターをつくったり、掃除のダンスを上達させようと、動画を撮影したり、自ら考えたアイデアを、楽しく達成できる喜びを実感してほしいといいます。
沼田先生「(子どもたちが)勉強を“任された”状態にとにかくもっていこうとしている」「成功体験を積み重ねることによって、こうしたらこうできるんじゃないかっていう自己効力感がどんどん高まってくるし、結構わくわくするじゃないですか」
【the SOCIAL viewより】