東電旧経営陣、控訴審判決は来年1月18日 福島第一原発事故めぐり強制起訴
福島第一原発の事故をめぐり、強制的に起訴され、一審で無罪となった東京電力旧経営陣3人の控訴審判決が、来年1月18日に言い渡されることが決まりました。旧経営陣の刑事責任について、あらためて判断されます。
東京電力元会長の勝俣恒久被告、元副社長の武黒一郎被告、元副社長の武藤栄被告の3人は、福島第一原発の事故をめぐり、検察審査会から「起訴すべき」との議決を受け、業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴されています。
一審の東京地裁は2019年、3人に無罪を言い渡し、検察官役の指定弁護士が控訴していましたが、東京高裁は15日、控訴審の判決期日を来年1月18日に指定したことを明らかにしました。旧経営陣の刑事責任についてあらためて判断されます。
去年11月から始まった控訴審で、検察官役の指定弁護士は「被告人らは津波が襲来することについて予見可能であり、対策を講じるべきであった」などと述べ、一審の無罪判決について「事実誤認がある」とし、弁護側は引き続き、無罪を主張していました。