「報酬なんてない」海外の高額バイト募集
SNS上で“海外での高額バイト募集”とうたうメッセージ。このバイトの正体を探りました。
記者「(裏バイトで)逮捕される可能性は?」
闇バイトを紹介する男「全然ある。裏バイトって全部犯罪なんです。海外テレアポも特殊詐欺なんで」
「高額バイト」「海外案件」などのキーワードを用いて、非合法な仕事のリクルートをしているとみられるツイッターアカウントに接触。闇バイトの正体を探るため、無料通信アプリでやり取りを開始しました。
記者「お話、お伺いできるのでしょうか?」
男「何のですか?」
記者「お仕事のお話です」
紹介されたのは「海外テレアポ案件」。海外から日本に電話をかける仕事です。
記者「その前にお電話でご相談は難しいですか?」
男「可能ですよ」
すると電話が――
記者「はじめまして、詳しくお仕事についてお伺いしたいんですが」
男「はい」
電話をかけてきたのは、闇バイトを紹介するM氏。自称19歳。
記者「いくらぐらいもらえる?」
男「1日10万円とかじゃないですか?」「向こうでの遊び代と生活費も全部出るので…」「海外行った後のスケジュールは、とにかく電話をかけまくるだけです」「シナリオがあるんですよ。最近は令和に変わったあとに、キャッシュカードに対応させるというのもありますよ。令和に対応させるんで一時お預かりしてますよという」「各業者がいるんですよ、雇っているところ」
記者「(業者は)暴力団?」
男「暴力団ですね」
記者「怖いですね」
男「そうっすねー」
ここで、相手に記者であることを伝え、改めて取材を申し込んでみると…
男「質問あれば全然受けますよ。自分は相手するんで全然構わないですよ」「実際リアルな話、海外に行ったら戻って来れないですよ」
記者「どういう意味ですか?」
男「報酬なんてないですよ。その場でずっと働きまくり」
記者「もうかるというのは?」
男「ないですよ」
記者「こんな話して、放送したりするとみんな行かなくなっちゃうんじゃ?」
男「いや、多分それはないですね」「それ見たところで行く人は行く」「ちゃんとした判断ができないので、海外テレアポに応募しちゃうんで」
記者「被害者のことはどう思う?」
男「お客さんですね」
約1時間の会話。しかし、M氏がどこまでの犯罪に関わっているかは、明らかになっていません。
【the SOCIAL viewより】