記録的大雨のおそれ 24万人に避難勧告
梅雨前線の影響で西日本と東日本に雨雲がかかり、九州では断続的に非常に激しい雨が降っており、記録的な大雨となるおそれがある。この雨で、熊本県、石川県、愛媛県の24万人以上に避難勧告が出されている。
熊本県内は30日未明から雨脚が強くなり、気象台の解析では、30日午前6時までの1時間におよそ70ミリの非常に激しい雨が降ったとみられる。
益城町では岩戸川が氾濫し、道路や畑が冠水していた。
午前10時現在、熊本市の一部など12市町村の22万人以上を対象に避難勧告が出ている。これは5段階の大雨警戒レベルのうち対象地域全員の避難を促す「レベル4」の情報。
また、16の市町村に土砂災害警戒情報が出ている。
崖の近くなどにお住まいの方は速やかな避難を心がけてください。
熊本県内は激しい雨が断続的に降り、7月1日の未明から朝にかけては非常に激しい雨が降るおそれがある。土砂災害や川の増水、氾濫などに厳重に警戒してください。
一方、断続的に雨が降る石川県では、能登地方を中心に河川の増水が相次ぎ、3つの河川では一時、氾濫危険水位を超えた。
午前11時現在、輪島市など3つの市町では、8200世帯あまりおよそ1万8000人に対して警戒レベル4にあたる避難勧告が出ている。
また、輪島市には土砂災害の危険度が高まったとして、午前6時半に警戒情報が発表されている。
大雨の影響でJR七尾線の羽咋~七尾間が運転を取りやめているほか、のと鉄道も七尾~和倉温泉間で運転を見合わせている。
気象台では、能登では夜遅くまで、土砂災害に警戒するよう呼びかけている。