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立ち上がれる車椅子で「世界が開けた」

2019年7月5日 16:09
立ち上がれる車椅子で「世界が開けた」

「立ち上がることができる」電動車椅子が、障害のある人の生活に変化を与えていて新しい時代の車椅子として注目されている。

事故で脊髄を損傷し、手足を自由に動かすことができない堀内宗喜さん。この車椅子のおかげで外出先では、目線の高さにある商品を確認したり、立ち上がって鏡の前で服を合わせたり、趣味の写真撮影では、高さや角度を調整して、撮影するなどいろんなことができるようになったという。

これまで堀内さんは衝撃や振動で姿勢が崩れても、自力で元に戻すことができなかった。しかし、この車椅子で一旦“立ち上がり”、座り直すことで快適な姿勢に戻すことができる。それにより、ひとりでの外出が可能になった。

堀内さん「この車椅子でない自分は想像できない。世界が開けました」

最大の特徴である“立ちあがる”機能を使うと、高さを調節して高いところにある物に手が届くように。立っている人と同じ高さに合わせて会話できると目線も大きく変わる。

フルフラットに倒すこともでき、ベッドへ乗り移ることなく、快適な眠りにつける。手元にあるジョイスティックで、誰でも簡単に操作が可能だ。ライトやハザードランプが夜間の外出を手助けしてくれる。

起きてから寝るまでの活動時間、車椅子で快適に過ごせるために、どうすればいいかを考え開発された“立つ車椅子”。

ペルモビール担当者「立つことというのは単純に便利なだけではなく、血流を改善したり、関節が硬くなるのを予防したりすることで、利用者の健康を取り戻す、豊かな人生を過ごすうえで、とても大切な機能のひとつだと考えている」

【the SOCIAL futureより】