“平成最悪”西日本豪雨から1年 広島は今
平成最悪の豪雨災害となった西日本豪雨から6日で1年。最も多くの犠牲者が出た広島県の坂町小屋浦地区から中継。
広島県坂町の小屋浦地区では、1年前、大量の土石流が発生し、大きな被害が出た。小屋浦地区だけでも16人が亡くなり、今も1人の行方がわかっていない。土砂が流れ出た川には今も大きな岩が見られ、えぐられた川の両端には高く土のうが積まれていて、1年たった今もその爪痕を色濃く残している。
去年の西日本豪雨では14府県であわせて274人が死亡、9人が行方不明となった。最も多くの犠牲者が出た広島県では、死者・行方不明者が143人に上っている。
広島県は111か所で砂防ダムなどの対策を進める計画だが、着手しているのは3割ほどにとどまっていて、復旧工事のスピードアップが課題だ。一方、今も861世帯が仮設住宅などで仮住まいをしていて、住宅の再建の見通しが立たない被災者もいる。
6日は県内の各地で追悼の式典が開かれる。また、6日夜は川沿いにキャンドルがともされ、静かな祈りがささげられる。