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上皇后さま 早期の乳がん転移の可能性低い

2019年8月9日 21:34
上皇后さま 早期の乳がん転移の可能性低い

宮内庁は9日夕方、上皇后さまが比較的早期の乳がんと診断され、来月以降、手術を受けられると発表した。

宮内庁によると、上皇后さまは、先月に受けられた定期健康診断のエコー検査で、左胸の乳腺に小さな腫瘤(しゅりゅう)が見つかったという。その後、乳腺のMRI検査で、悪性を疑わせる所見が見られたため、2日に組織検査を受けた結果、比較的早期の乳がんと診断されたという。上皇后さまは来月以降に手術を受けられる予定。

上皇后さまは、定期的に乳腺の検査を受けられていて、半年から1年ほど前に行われた前回の検査では腫瘤が見つかっていないことから、乳がんは比較的早期のものと考えられ、転移の可能性は低いとみられている。

上皇后さまは、9日朝、上皇さまと一緒に診断結果を聞き、冷静に受け止められていたということで、上皇さまは「しかるべきタイミングで一番良い治療を受けられるように計らってほしい」と話されたという。上皇后さまに痛みなどの自覚症状は無いということだが、体重が急激に減少するなど体力の低下が心配されている。

上皇后さまは、今月末に軽井沢や草津で静養される予定で、宮内庁は体力の回復を待って具体的な手術の計画を立てる方針。