コミケで“熱中症”搬送も 炎天下で大行列
漫画やアニメなどのファンが集うコミックマーケット。都内で4日間開催され、70万人を超える人が来場した。この炎天下で想定を超える大行列に。熱中症とみられる症状などで搬送される人が相次いだ。
12日、東京ビッグサイトには、入場を待つ長い列が出来ていた。そのお目当ては9日から12日まで開催されているコミックマーケット。主催団体によると12日までの4日間で約73万人が来場したという。ただ、この時期の開催に参加者は。
「きょうはどの衣装でも暑いと思います」
気温に加え衣装を身につけることで、顔からは大粒の汗が…。
「汗が急に出てきちゃって、日が照ってくるとちょっとつらい」
さらに11日はこの暑さに加え、待機や入場の仕方を巡り混乱が起き、主催団体が謝罪する事態になった。最高気温35.6℃の猛暑日を記録した11日の東京都心。トラブルは入場の際に起きた。
東京ビッグサイトの西展示棟などで行われていたイベント。運営側によると、本来は禁止されている徹夜組などが、10日夜から列を作り想定を超える来場者になったという。運営側は緊急策として東京ビッグサイトの東駐車場に一部の人を移動。
その後、入場規制を解除したところ混雑などで東駐車場にいた人の入場が遅れ、結果として長時間待つ事態になった。
これは、その東駐車場で撮られた映像。炎天下で多くの人が待機しているのがわかる。撮影者によると午前11時ごろに駐車場に誘導され、会場に入れたのは午後1時ごろで2時間ほど屋外で待機していたという。
その結果、東京消防庁によると11人が熱中症とみられる症状で体調不良を訴え、そのうち3人が病院に搬送されたという。
主催団体は謝罪し、12日の運営には待機場所に飲み物や救護テントを設置するなどして臨んだ。午後4時に終了した今回のイベント。主催団体によると12日は大きな混乱は無かったという。