今月２３日、関西空港に向かう南海電鉄の特急「ラピート」の台車に亀裂が入っていたとして、国の運輸安全委員会は重大インシデントと認定し、２７日朝から調査している。

南海電鉄などによると、今月２３日、運行していた関西空港行きの特急「ラピート」で、連結部分から金属がこすれる音を車掌が確認した。

その場の緊急点検では、異常は見つからなかったため、そのまま運行を続けたが、営業終了後、台車部分におよそ１４センチの亀裂が見つかったという。

乗客らにけが人はいなかったが、国の運輸安全委員会は亀裂が定期点検以外で見つかったことなどから「重大インシデント」と認定し２７日朝から、南海電鉄本社で事故原因を調べている。南海電鉄は、亀裂が見つかった時点で、事実を公表していなかった。