色丹島に空港建設を検討 専門家が調査
ロシア政府が北方領土の色丹島に空港の建設を検討し、専門家が現地で候補地の調査を行ったことがわかった。
北方領土を管轄するサハリン州当局によると、色丹島に空港を建設するため、専門家が現地を視察し候補地の調査を行ったという。北方領土には国後島と択捉島に空港があるが、色丹島への移動は現在、ヘリコプターか船に限られている。
空港には約800メートルの滑走路が想定されていて、候補地はすでに色丹島の穴澗地区の南側と、穴澗地区と斜古丹地区の中間地点の2か所にしぼられているという。
当局は今回の調査をもとに、近く候補地を最終決定するということだが、島の開発や生活向上への取り組みをアピールすることで住民を島にとどめる狙いがあるものとみられる。