小池都知事 朝鮮人犠牲者への追悼文見送る
関東大震災から96年となった1日、東京・墨田区では朝鮮人犠牲者を追悼する式典が行われたが、東京都の小池知事は、3年連続で追悼文の送付を見送った。
1日、東京・墨田区の横網町公園では、関東大震災の犠牲者を追悼する大法要が行われたほか、朝鮮人犠牲者を追悼する式典が行われた。
関東大震災では、「朝鮮人が暴動や放火を行った」といったデマが広がり、朝鮮人が自警団や警察などに殺害され、政府の中央防災会議の報告書では、犠牲者について「正確な数はつかめないが、震災による死者数の1%~数%にあたる」としている。
この朝鮮人犠牲者の式典には、これまでの歴代の東京都知事が毎年追悼文を送ってきたが、小池都知事は「慰霊堂での大法要で、全ての方々への哀悼の意を表している」などとして、追悼文の送付を3年連続で見送った。
式典の実行委員会は、小池都知事の対応に強く抗議している。