「お笑いのツッコミのように」…町長が会見で繰り返し釈明 パワハラ・セクハラ疑惑 愛知・東郷町
職員へのパワハラやセクハラの疑惑が浮上している愛知・東郷町の町長。なぜだったのか。16日に会見で繰り返し使ったフレーズとは…。
◇
愛知・東郷町 井俣憲治町長(57)
「お笑いのツッコミのように笑いながらのことなのか」
「お笑いのツッコミ的な…」
あくまで「冗談だ」と主張した愛知・東郷町の井俣憲治町長。「死ね」「お前ら殺すぞ」「三流大学以下のやつばかりだ」などパワハラともとれる発言に「いつ巨乳になって帰ってくるの?」とセクハラが疑われる発言が、東郷町職員へのアンケートで明らかになっていました。
そして、16日に記者会見が行われました。
愛知・東郷町 井俣憲治町長
「本当に申し訳ありませんでした」
一連の発言について謝罪しましたが、会見の中で――
愛知・東郷町 井俣憲治町長
「個々の発言の雰囲気や会話の内容の深刻度。語気がどうであるのかどうかが重要ではないのかなと」
こうした言葉に、記者からは――
――「死ね」「殺すぞ」って言葉は語気が弱ければ言ってもいいのか
愛知・東郷町 井俣憲治町長
「お笑い的な物言いの中で、それを無配慮に(使ってしまった)」
「『この間も言ったやろ、あほちゃうか、もう死ね、みんな殺すぞ』と勢いで、語気も含めてですけど…そんなに強くは…」
「深く反省しているが、冗談や軽口の一つだった」と説明しました。
また“セクハラ”疑惑については――
――セクハラはなかったという認識でよろしいですか
愛知・東郷町 井俣憲治町長
「(当該女性職員は)昔から知っている方で人間関係もあり、日頃から冗談も交えて接していたものですから、彼女がどういう心持ちだったのか、これはしっかりとアンケートで答えていただいて」
あくまで「受け手側がどう感じたかが重要だ」という見解を示しました。
井俣町長は、着ぐるみを着た職員に「着ぐるみ越しだからセクハラじゃないよな」と発言し、抱きついたとされる問題も出ています。
愛知・東郷町 井俣憲治町長
「ハグ…と言いますか、これがセクハラだと」
「(セクハラだという)認識は申し訳ないですけどもっていない」
町の人に話を聞きました。
東郷町民(40代)
「すごい残念だなって、東郷町すごいいいところなので」
東郷町民(50代)
「『お笑いの』っていうワードが出てきていたんですが、ちょっと違うでしょ。町長を続けるのはちょっと、それはアウトかなと」
井俣町長は進退について、今後設置される第三者委員会の検証結果をもって判断したいとしています。
◇◇◇
有働由美子キャスター
「お笑いの方にも失礼かなと思いましたけど、廣瀬さんはどう思いますか」
廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「本当に町長は自分のことを客観的にとらえていないし、自分に対して疑いがまったくないなと思いました。発言に対して相手がどう受け取るかの前に、町長としての発言が極めて不適切なので、町を大事にしたいのであれば、一町民として出直して、町のために貢献していただくので良いかなと思いました」
(11月16日放送『news zero』より)