原田環境相 汚染水「海に放出しかない」
環境省の原田環境相は、福島第一原発の汚染水を浄化した「処理水」について、「海に放出するしか選択肢がない」との認識を示した。
原田環境相は、10日、個人の考えだとした上で、「処理水については思い切って放出して希釈する他に選択肢はない」と述べ、科学的に説明し、風評被害には国がしっかり対応することが大事だとの考えを示した。
福島第一原発の「処理水」には放射性物質の「トリチウム」が取り除けずに残されていて、東京電力はタンクに入れて保管しているが、2022年夏ごろには満杯になる見通し。
これまで国の有識者委員会が海への放出を軸に検討していたが、漁業関係者らの反対も根強く、先月、長期保管する新たな選択肢が示されていた。