8日、東京・銀座の時計店で100点以上の高級時計が奪われた強盗事件で、犯行グループとみられる18歳の高校生を含む16歳から19歳の少年4人が逮捕されました。ただ、強盗があった現場では、犯人が「5人いたのではないか」という目撃情報も出ています。もう1人、現場から逃走した5人目の人物がいたのでしょうか。

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強盗事件が発生した約30分後に東京・赤坂のマンションで、逮捕された19歳の少年が5階のベランダを慎重に渡り歩く様子がカメラに捉えられていました。

「おい！　おい！　止まれ！！」

そして、マンションの一番端にたどり着きました。

警察官
「飛び降りるとかないだろうな」

少年（19）とみられる人
「大丈夫です」

追い詰められ、覚悟したのでしょうか。

警察官
「確保、確保、確保！」

さらに、同じマンションの敷地内で塀の陰に隠れていたところを逮捕されたのは、18歳の少年。まだ高校3年生です。「やめて！　死んじゃう！　やめてください！」との叫び声が現場に響き渡りました。

大勢の警察官を前に、「やめてくださーい！　やめてくださーい！　やめてくださーい！」と泣き叫んでいました。パトカーに乗せられる際も「痛い、痛い、痛い！」と叫び、かなり抵抗しているように見えました。

警視庁によると、マンションの部屋などに侵入したとして、他にも2人の少年が逮捕されました。

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逃走劇を繰り広げたのは、横浜市在住の 無職（16）、職業不詳（19）、アルバイト（19）、高校3年生（18）の4人の少年です。関与が疑われているのが、8日に東京・銀座で起きた“仮面強盗事件”です。

犯行の様子を撮影していた人も思わず「演技じゃない？　これ」と目を疑ってしまうほど、白昼堂々の犯行でした。100点以上の高級時計を次々と奪い、通りから見ていた女性が店の扉を閉めようとすると、「ぶっ殺すぞ！！」と暴言を吐き捨て外に出ました。そして、走って車に乗り込み、猛スピードで逃走しました。

その後、現場から約3キロ離れた赤坂のマンションの近くで車が見つかりました。4人の少年が逃走劇を繰り広げた場所です。

そのマンションの近くで車を目撃したという男性に9日、話を聞きました。

車の目撃者
「すごい勢いで歩道橋の横からウワンって出てきた。危ないからこっちに逃げて、（車は）ここに入ってきて、すごいスピードで向こうに。死ぬと思いましたよ、あのスピードはさすがに」

ただ、逃げた先は行き止まりでした。そのため車を切り返そうとしていたといいます。

車の目撃者
「（住宅の駐車場にとめられた車は当時）とまっていなかったんですよ。ここ（住宅の駐車場に）とまっていなかったので、（車の）頭ふろうとしてた。でも、ふりきれなかった。そのままバックした時に、ここら辺にぶつかっている。止まって動かないという状態になった時に運転席が開いた」

その直後に男性が撮影した映像では、かけつけたパトカーの先で、道路を遮るように白い車がとまっていました。別の角度から撮影された映像では、運転席のドアと右側の後部座席のドアは開いたままの状態で放置され、地面には仮面が2枚落ちています。

捜査関係者によると、この車の近くからは腕時計約30点が入った黒い袋も見つかっていたことが新たにわかりました。

警視庁は、逮捕された4人の少年が、銀座の強盗に関与しているとみて捜査。ただ、強盗があった現場では、犯人が「5人いたのではないか」という目撃情報も出ています。

マンションで逮捕された4人の中で、最後に確保されたのは高校生の少年です。しかし、この直後、現場の警察官は「もう1人いるぞ！　もう1人！」と言っていました。

警察官
「どこいったんだよ！」

高校3年生の少年（18）
「やめてくださーい！」

警察官
「もう1人どこだって言ってんだよ！」

もう1人、現場から逃走した5人目の人物がいたのでしょうか。警視庁は、他にも関与した人物がいる可能性もあるとみて、捜査しています。