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中川翔子×いじめ6 大人といじめの関係

2019年9月13日 19:58
中川翔子×いじめ6 大人といじめの関係


■大人になっていじめや嫌がらせに出会ったら―――?

大人になってからでもやっぱりまだ学校みたいなことしてるのかみたいな。根も葉もない悪口を言う人とかリアルにいたりするんですよ。ネットの書き込みとかは正直「所詮ネットだ」と思っちゃうから。不思議なんですけど、学生時代だったらちょっと言われるってことがすごいしんどかったけど大人になると、心の切り替えができるっていうか。


■時間は有限。自分へのご褒美タイムを作る

子どもも大人も、自分にご褒美をいっぱい作ってあげていいんじゃないかなっていうのは思うようになってきました。(他人の個性をディスるような)変な人のことだけ考えて自分の残りの寿命をその時間に使うのがすごいもったいない気がしちゃって。

例えばおいしいものを食べるのとか、素敵な景色を見るとかって。どんなに長生きしても全部回数が有限なんですよね。だから「おいしくないものを食べるよりおいしいものを一食ずつ食べたい」って思っちゃうよね。残りの寿命を意識するようになってきたからな。

そういう(他人の個性をディスるような)人たちがいても仕事だったら我慢しますけど。でも普通にそんな人たちと連絡取るより、一人でご褒美に焼肉食べに行くとか、旅行するとか、それこそ本を読む時間にするとか。自分のための時間に切り替えちゃったほうがいい気がしますね。ちゃんと分かってくれる人とか、一緒にいてくれる人との時間を優先してほしい。物理的に攻撃してくる人とかがいるんだとしたら、やっぱりそれは被害者が守られるべきだと思うので。


■大人にもある?いじめ・ハラスメントにあった時どうしよう…

ハラスメント難しいですね。でも、昔と違って録音するとかでいろいろ証拠を取れるじゃないですか。被害者は自分を守るために全力で行動したほうがいいんじゃないかなって思います。一方で、いじめ事件にしても、どうしても被害者よりも加害者の更生とか加害者の保護とかが優先されがちな気がするんですよね。それよりもまず被害者の方が守られてほしい。


■「いじめ」誰が悪いのか?

攻撃するからいけないんですよね。攻撃をしなきゃいいのに。攻撃をしちゃうこと誰かが嫌だって思うことをしちゃうことが間違いなのでそっちを対処するっていうのが正解だと思います。やっぱり被害者が泣き寝入りしたり、転校したりとか引っ越したりとか、被害者が時間もお金も使うじゃないですか。そうじゃなくてちゃんと行動してくれる、守ってくれる人を信じたいですけれども、どうしても加害者の更生とか保護とかそっちにエネルギーがいっているような感じがしますよね。


■学校から「攻撃」をなくすには

海外だといじめた方を転校させるとかが当たり前だそうなんですよね。それは正しいと思います。(いじめをきっかけに)私は通っていたところとは違う通信制の高校に通ったんですけど、いじめてた人たちが高校になってから退学になったりとかしてたらしくて。本当のところは分からないけど、それはしかるべき処置をされるようなことを蓄積していってしまったのかなって思っています。だから「攻撃」している人がいずれ痛い目を見ちゃうよっていうのはありますよね。ちゃんと、犯した罪は償わなきゃダメだよっていうのは社会がしっかりしててほしいなとは思うんですけど。


■加害者を生まないために

その人の家庭環境とか、本当のことをちゃんと言ってくれる人がそばにいないとエスカレートしていっちゃうわけですよね。いじめが楽しくなっちゃったりとか。イキっちゃったりとか。だけど、そうなっちゃってからだと結構厳しいじゃないですか。せっかく1回しかない人生だと思うと、誰かに感謝したり感謝されたりの積み重ねのほうがよっぽど生産的な気がします。


■「好き」なことで繋がればみんなが笑顔になれる

今、イベントでポケモンを通じて子どもたちに歌を届けさせていただけて、「ポケモン好きでよかったな」って。時を超えて、子どもも大人もポケモンっていう一つのものでみんなが笑顔になれるんです。小さい時に見つけた好きなことが、今は次の未来を生きる子どもたちに夢と思い出を届けられているなら、本当に素敵だなって。

その子どもたちがすごく純粋で。この間も体調が悪かった日にも、「しょこたん!」って子どもたちが言ってくれたら、ヒーローショーでピンチになったヒーローみたいに、しゃきっと立ち直ることが物理的にできて、純粋な力って本当に素晴らしいなって。こういう子どもたちが、何か悲しい思いをしたりとかいじめられたりとか、いじめる方にもなってほしくないって改めてすごく思いました。