岸田首相演説前に爆発物 殺人未遂など疑いで容疑者を追送検 鑑定留置の期限あすまで
ことし4月、和歌山市で岸田首相の演説前に爆発物が投げ込まれた事件で、警察は無職の木村隆二容疑者を殺人未遂などの疑いで追送検しました。
兵庫県川西市の無職、木村隆二容疑者(24)はことし4月、和歌山市の雑賀崎漁港で、岸田首相の応援演説前に爆発物を投げ込み、演説を妨害したとして、威力業務妨害の疑いで現行犯逮捕され、5月に火薬を無許可で製造した疑いで再逮捕されました。
木村容疑者は、警察の調べに対し黙秘していて、現在、犯行当時の精神状態や刑事責任能力を調べるため、鑑定留置が行われています。
木村容疑者は当時、金属製の筒を2本持っていて、警察が再現実験などの鑑定を行った結果、殺傷能力が認められたということで、31日付で岸田首相らへの殺人未遂などの疑いで追送検しました。
木村容疑者の鑑定留置の期限はあす9月1日までで、検察は、鑑定結果などを踏まえて、起訴するかどうかの判断をするものとみられます。