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東京書籍、地理教科書で誤り約1200か所 ドレーク海峡をマゼラン海峡と表記など…

2023年2月20日 18:12

教科書出版大手の「東京書籍」が発行した地理の教科書で、約1200か所の誤りがあったことがわかりました。

東京書籍によりますと、誤りがあったのは今年度から使われていた高校1年生向けの地理の教科書「新高等地図」です。

教科書を使用していた教員から指摘があり判明したもので、ドレーク海峡をマゼラン海峡と表記したり、統計資料のプノンペンをブノンペンと誤ったり、索引のページ表記などにも誤りがあり、地図や索引のページで地名など約1200か所を訂正したということです。

東京書籍は「コロナ禍で在宅業務となり、委託先と連携が十分にとれず校閲が不足していた」と説明し、これまで希望があった学校に対し、訂正した教科書を再配布したと話しています。

学習指導要領の改訂にあわせて新しく作られたこの教科書は、文部科学省の教科書検定に合格し、去年4月から全国で約3万6000冊使われていました。

今回の訂正について、文部科学省は「誤りを指摘しきれなかった箇所が一部あったことは事実、文科省として今後もしっかりと検定を行っていく」としています。