台風17号、中国地方に接近 警戒を
大型の台風17号が中国地方にかなり接近している。23日は、西日本から北日本の日本海側を中心に非常に強い風が吹くおそれがあり、警戒が必要だ。
22日、台風が近くを通過した長崎市野母崎と長崎空港では、最大瞬間風速39.1メートルを観測した。
また、長崎県対馬市では、台風本体の発達した雨雲がかかって、非常に激しい雨が降り、50年に一度の記録的な大雨となった所があった。
長崎県内では、暴風で電線が切れる被害も相次ぎ、九州電力によると22日夜、長崎市や諫早市などの約7万世帯以上で停電したという。
また、三重県や徳島県でも、1時間に約120ミリの雨が降り、記録的短時間大雨情報が出された。
台風は、中国地方にかなり接近したあと、23日午前のうちに山陰沖で低気圧に変わり、日中は、日本海を北東へ進む見込み。そして、23日夜には、東北や北海道へ近づきそうだ。
台風の北上に伴って、23日は広い範囲で非常に強い風が吹きそうだ。予想される最大瞬間風速は、九州北部と中国、四国、近畿、北陸、東北、北海道で35メートル、東海や関東、伊豆諸島で30メートルとなっている。
また、西日本から北日本の各地で非常に激しい雨が降り、大雨となる見込み。予想される雨の量は、東海で180ミリ、北海道で150ミリ、関東甲信と東北で100ミリとなっている。
暴風や土砂災害、低い土地の浸水などに警戒が必要だ。