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「即位の礼」にあわせ恩赦 26年ぶり

2019年10月18日 10:41
「即位の礼」にあわせ恩赦 26年ぶり

政府は18日、「即位の礼」にあわせて恩赦を実施することを決めた。国家の慶弔時に行われる恩赦は、天皇陛下と皇后さまのご結婚時以来26年ぶりとなる。

菅官房長官「この慶事にあたり、罪を犯した者の改善更生の意欲を高めさせ、その社会復帰を促進するという刑事政策的な見地から、今般恩赦を実施することに致しました」

政府は18日の閣議で、1993年の天皇陛下と皇后さまのご結婚時以来26年ぶりとなる大規模な恩赦を、「即位礼正殿の儀」が行われる22日に実施することを決めた。

今回の恩赦は、有罪判決を受けたことで、医師免許や調理師免許などの資格をとることができなくなった人の資格取得を可能とする、「復権」が中心となる。

「復権」の対象は軽微な犯罪に適用される罰金刑のみ、かつ納付から3年以上経過した人にほぼ限定し、対象は55万人ほどが見込まれていて、およそ8割が交通関係で罰金刑を科せられた人だという。

犯罪被害者に対する国民感情の高まりに配慮し、有罪判決を無効にする「大赦」や、刑期が短くなる「減刑」は行われず、限定的な範囲での実施となる。