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首都圏被害は 断水・停電続くタワマンも

2019年10月19日 17:56
首都圏被害は 断水・停電続くタワマンも

台風19号による土砂災害で神奈川県内ではいまも2人が行方不明のままだ。

相模原市の土砂崩れ現場。山が数百メートルにわたって大きく崩れていて、現在も2人が行方不明となっている。

相模原市では土砂崩れなどで6人が死亡し、2人の行方がわかっていない。19日も自衛隊や消防などが捜索を行う予定だったが、朝までの雨で地盤が緩んでいるため、2人の自宅周辺での捜索は中止になった。

土砂崩れは広い範囲に及んでおり、断水が続いている地域もある。

住民「(断水で)トイレは沢の水をくんで、お風呂も行けないから昨日は友達の家行って久しぶりに(風呂に)入った」

3か所で堤防が決壊した埼玉県。東松山市の都幾川では、堤防の復旧作業が続けられているが、この場所ではまだ25%しか終わっていないという。

1階の屋根の近くまで水没し、高齢者ら200人以上が一時取り残された川越市の特別養護老人ホーム「川越キングス・ガーデン」は再開の見通しがたっていない。避難生活が長引き、体調を崩した人もいるという。

川の一部が氾濫して多数の建物が水につかった多摩川周辺の地域では、現在も被害の爪痕が残っている。

武蔵小杉では現在も停電や断水が続くタワーマンションが。地下にある配電盤が浸水したためで、夜もこのマンションだけが暗いままだ。

東京・世田谷区の東京都市大学は、図書館の地下フロアが天井まで冠水した。およそ9万冊の本が水にぬれてしまったという。大学は26日までの休講を決めている。

川崎市高津区の住宅街では水が引いたあとも、道路の脇に洗濯機や冷蔵庫、タンスなどが山積みになっていた。

住民「2階住んでいたら大丈夫だと思ったら2階がベチャベチャになってくるから、じゅうたんはがしてなんとか床が腐らないように水を運ぶのに精一杯」

被災した人たちがもとの生活を取り戻せるまでにはまだ時間がかかりそうだ。