天皇陛下「国民に寄り添い…」即位のお言葉
22日午後、皇居の宮殿で「即位礼正殿の儀」が行われ、天皇陛下は、即位を内外に宣言された。
◇天皇陛下
さきに日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承いたしました。ここに「即位礼正殿の儀」を行い、即位を内外に宣明いたします。
上皇陛下が三十年以上にわたる御在位の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながらその御心を御自身のお姿でお示しになってきたことに、改めて深く思いを致し、ここに国民の幸せと世界の平和を常に願い国民に寄り添いながら憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います。
国民の叡智(えいち)とたゆみない努力によって我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。
◇安倍首相
謹んで申し上げます。天皇陛下におかれましては本日ここにめでたく「即位礼正殿の儀」を挙行され、即位を内外に宣明されました。一同こぞって心からお慶び申し上げます。
ただいま天皇陛下から上皇陛下の歩みに深く思いを致され、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら日本国憲法にのっとり象徴としての責務を果たされるとのお考えと我が国が一層発展し、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを願われるお気持ちを伺い深く感銘を受けるとともに敬愛の念を今一度新たにいたしました。
私たち国民一同は天皇陛下を日本国及び日本国民統合の象徴と仰ぎ、心を新たに平和で希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ時代を創り上げていくため最善の努力を尽くしてまいります。
ここに令和の代の平安と天皇陛下の弥栄をお祈り申し上げお祝いの言葉といたします。