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災害が起きたときに必要な「創造と想像」

2019年12月11日 15:04
災害が起きたときに必要な「創造と想像」

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見をうかがう「opinions」。今回のテーマは「恐れている災害は?」。「体感型 防災アトラクション」を企画制作している松田哲氏に話を聞いた。

マクロミルが「災害や防災に対する調査」を行いました。

最も恐れられている災害は「地震」で(95.0%)、2位は「豪雨、洪水」(66.9%)、3位は「大規模な火事、爆発」(51.5%)となりました。(4位は「暴風、竜巻」44.9%、5位は「津波」38.3%)

ネット上では…

「地震が多いから防災グッズ見直さないと」
「防災の面からも地域の人との交流は大事」
「防災に備えても実際できるかどうか不安」

などの声が聞こえてきた。


――松田さんにご意見をうかがいます。まずは、フリップをお願いします。

「創造と想像」です。

まず“創る・造る”ほうの「創造」ですね。災害が起こると、想定外だらけですよね。電気がない、ガスがない、水道がない。準備しているものと一緒に、家にいて被災するかどうかわからない。ということは、身の回りに残されたモノ、あるモノで必要なモノを“創り出す”という「創造力」、これは、すごく重要だと思ってます。

――何か具体例はありますか?

例えば、懐中電灯ですね。準備していたけど、いざとなったらつかなかった。「じゃあ、無理」ではなく、電池をもしかしたら違う入れ方をしているかもしれませんし、豆球を触ってみると接触がずれているだけかもしれないですね。

あるいは違う代用品。単三電池と単二電池を入れ替えてみるとか、そういう違う使い方、発想を変えてみるということですね。


――それは災害時、本当に必要になってきそうですね。あと、もうひとつの「想像」は?

「イメージ」ですね。防災というのは、いかにこの「想像」ができるかということも大事だと思っています。

ですので、例えば電気が止まったら、家ではどんなことが起きるかを「深く考える」「想像する」ことをシミュレーションしてほしいと思っております。


――シミュレーションはどんなふうにしたらいいですか?

例えば、よくやっていたのは、家で月に1回か、何か月に1回でもいいですから電気を止める。全部止めてしまう。


――そうすると電話もつながらないですし、電気もつかないですよね。それで過ごしてみるということですか。

そうですね。トイレ、洗濯機も全部アウトということです。


――聞いたらできそうかなと思うんですが、実際にそれを体験したら、できないことも多そうですね。

そうですね。それで色々なことが、できないということがわかるとまた対応の仕方が生まれる。まず、体験してほしいと思います。


――今の話をうかがって「防災アトラクション」につながるんじゃないかなと思いました。

そうですね。我々は体験をとても大事だと思っているので、「知っていること」「わかっていること」「できると思っていること」それを実際に体験してみてください。それで発見をしてほしい。そんなことをコンセプトにしています。


■松田哲氏プロフィル
エンターテインメントと防災教育を融合した「体感型 防災アトラクション」を企画制作している。激増する災害に対し1人でも多くの人、特に若い世代の意識改革を目指し、全く新しい防災教育コンテンツを制作。映像や音響「脱出ゲーム」の知見を生かし、従来型の見ているだけの訓練ではなく災害時のリアルな現場を安全な環境で再現。災害発生時や避難生活時に必要となる知識や行動など、臨場感あふれる体験から学ぶことができ全国で展開している。

【the SOCIAL opinionsより】

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