めぐみさん弟 金委員長に“決断”呼びかけ
北朝鮮による拉致問題の解決に向けた国際的な連携を強化するため、政府主催のシンポジウムが都内で開かれた。
このシンポジウムは北朝鮮の人権侵害問題啓発週間にあわせて政府が主催したもの。
菅官房長官は、拉致問題の解決に向けて、「国際社会と緊密に連携していくことが重要」とした上で「あらゆるチャンスを逃すことなく、全力で行動していく」と改めて強調した。
また、横田めぐみさんの弟の横田拓也さんは、北朝鮮の金正恩委員長に対して解決に向けた決断を呼びかけた。
横田拓也さん「私たちは拉致された被害者全員を返してくれさえすればよいのです。それ以上何も求めていません。(金正恩委員長は)勇気ある英断をともなって人権問題を解決し、国際社会に一歩踏み出したリーダーであり、尊敬されるリーダーとして名を残すのか、今この瞬間に決めて欲しいと思う」
また、北朝鮮情勢の専門家によるパネルディスカッションでは、拉致問題を含む北朝鮮をめぐる様々な人権問題問題の解決に向けて、国際社会がとるべき方策などについて議論が交わされた。