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渋谷 新たな商業施設続々オープン

2019年12月19日 15:31
渋谷 新たな商業施設続々オープン

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見をうかがう「opinions」。今回のテーマは「渋谷 新たな商業施設続々オープン」。一般財団法人渋谷区観光協会・代表理事、渋谷未来デザイン・理事を務める金山淳吾氏に話を聞いた。

「100年に1度」といわれる再開発が続く渋谷。11月、「渋谷スクランブルスクエア」が開業し、「渋谷パルコ」もリニューアルオープン。さらに、12月に入ってからは、「東急プラザ渋谷」もオープンしました。

ネット上では

「これを機にますます渋谷は発展」
「渋谷はビル・テナント店舗・チェーン店ばかり」
「雑多な繁華街や路地裏が渋谷の魅力」

などの声がありました。この話題について金山さんのご意見を伺います。


――まずはフリップをお願いします。

「テーマパークシティ」と書きました。

実際ネットの中で言われているさまざまなご意見、本当にその通りだなと思っています。駅の周辺に新規開業のビルがすごく多く、パルコの開業もありましたけれども、渋谷公会堂も今年オープンして、もともとあった機能と新しくリニューアルしたもの、全く新しくできたビルが今の渋谷の景色になっている。しかし家賃がすごく高騰していて、入れるテナントさんは限られた大手のチェーン店やフランチャイズの店舗が多くなっているのも事実です。

ただ渋谷はですね、すごく競争の激しい街なので実際に中に入ってみると、他の街にある同じブランドでも店の作り方が違ったり、商品構成が違ったり、あとは新しいコンセプトで新しいブランドレーベルを作って展開していたりと、そういった楽しさがあるのではないかと思う。

パルコがその最たる例かもしれませんが、パルコ自体はビルの中にストリートカルチャーを作るっていうコンセプトで作られていて、みんなが知っているブランドがすごくユニークな店作りをしていると思います。

――看板だけ見たらわからないが、中に入ってみたら違う世界が広がっていると。

看板というかですね、「どこ(のブランド)が入ってるんだ」っていう話で「あの店だよ、この店だよ」っていう会話だけでは多分わからない楽しさがすごくあるのではないかと思っています。

――じゃあ外だけでは決めつけてはいけないということですね。あと渋谷は駅前だけではなく、ネット上の声にあったように、路地裏にも魅力があるという。

渋谷の街は銀座や新宿のように整理された道路で構成されておらず、蜘蛛の巣状に道が入り組んでいる。そのストリートにユニークなお店があったり、小さな実験店舗がたくさんあったり、あとはそれがまとまってくると今、神山町・富ヶ谷に抜けていくエリアで“奥渋谷”というエリアがある。そこにはすごくユニークな人気のあるカフェが多く立ち並んでいて、1店舗成功店舗ができてくると、またそれが次の店舗を呼び水で呼んできて新しいストリートカルチャーがまた芽生えているのではないかと思います。

――今後の渋谷、未来の渋谷ってどうなっていくのでしょうか。

まさにこのフリップに書いたテーマパークのような街になってくるのではないかと思っていて、大きい遊園地・動物園・水族館みたいなものができるのではなくて新しいストリートカルチャーのテーマパークになってくると思います。ビルの中にもストリートカルチャーから一歩進んだ大型のエンターテインメントの店舗ができてきたり、また路地裏がもっともっと広域に笹塚とか幡ヶ谷のほうもユニークになってくるのではないかと思う。ぜひテーマパークに来る気持ちで渋谷に遊びに来てもらいたい。


■金山淳吾氏プロフィル
一般財団法人渋谷区観光協会・代表理事、渋谷未来デザイン・理事。多様な遊び方を生み出している街「渋谷」を舞台に、“体験”や“人”に焦点を当てた情報・イベントを発信する。2012年、渋谷区と東京商工会議所が一体となり設立した渋谷区観光協会。社会課題・テクノロジー・音楽などを巻き込んだ都市回遊型イベント「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA」を年に1回開催。また「ハチ公ミニツアー」なども行っている。世界最高に遊べる国際文化観光都市・渋谷を目指す。

【the SOCIAL opinionsより】