ポケモンカードの新商品が発売された16日、家電量販店の前には朝から長い行列ができていました。人気が過熱し、“転売”が問題となっています。

　　　◇

16日、東京・秋葉原では、まだ店も開かない朝7時半には…

記者
「たくさんの人が並んでいます。また列が増えそうですね」

家電量販店の前に長い列ができていました。

朝6時半に来た客
「6時半ぐらいに、ここにつきました。100人とかいた」

行列に並んだ人々のお目当ては…

朝5時半に来た客
「これですね。“151”ですね」

16日に発売された「ポケモンカード151」です。

さっそく開けてみると…

地方から買いに来た人
「お！　出ました、あまり出ないの」

　　◇

始発の電車に乗り、各地の販売店を巡っているポケモンファンの男性は…

ポケモンファン（20代）
「きょうはポケモンカードのために有休（有給休暇）です。全力です」

早起きでつらい体にむち打って、カードショップを回りますが…

ポケモンファン（20代）
「（店が）開いてなさそうです。あ、12時からって書いてある！」

店が開くまでの間も、別の店で購入します。持ちきれなくなり、大きな袋を購入し詰め込みます。

ポケモンファン（20代）
「（昼食）食べてる時間あったらカードショップ行く。自分の好きなポケモンとか集めるの好きなんで」

午後2時半の時点で10店を回り、約200パックをゲット。費やした金額は6万円ほどになりました。

ポケモンファン（20代）
「もやし生活になっちゃいますね」

カード探しの旅は、夜まで続きます。

　　◇

カードで対戦したり、コレクションとして集めたりして楽しむポケモンカード。

カードショップの客
「あ！　いいレアじゃん」

秋葉原のカードショップ「晴れる屋2」では、今回は混乱を避けるため“ある例外”を除き、事前抽選制で販売することにしました。

晴れる屋2　渡辺翔店長
「商品が買えずにゲームを遊ぶことができない方が多くいらっしゃるんですけど、当店全体の約半分を“中学生以下の方向け”にご用意しています」

遊びたいのに手に入りづらい“子どもたち限定”で、発売当日の店舗での販売もしていました。

購入した小学5年生
「学校終わってすぐ来た。うれしいです」

　　　◇

珍しいカードは高額で取り引きされます。

晴れる屋2　渡辺翔店長
「今回の商品でも約5～6万円のもの、高額なものだと10万円超えるものも」

ポケモン社はホームページに「弊社では、転売等の営利を目的とした商品購入を固くお断りしております。」と記載、転売目的での購入を明確に拒否しています。フリマアプリのメルカリと協定を結び、純粋にカードを楽しむ人が安全に商品を手に入れられる環境をつくるとしています。