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ベトナムに石炭火力発電所 小泉環境相懸念

2020年1月21日 19:48

小泉進次郎環境相は、日本の政府系金融機関が融資を検討し、ベトナムに建設が予定されている石炭火力発電所の建設計画について、懸念を示し、経済産業省や財務省と今後、議論する考えを示した。

小泉環境相「日本がお金を出して結果作っているのは、中国とアメリカとこういう実態を私はおかしいと思います」

小泉環境相は、三菱商事の子会社などがベトナムに建設を予定している石炭火力発電所「ブンアン2」に日本の政府系金融機関である国際協力銀行が融資を検討していることについて、実質的に建設を担当するのはアメリカと中国だとして、日本政府が定めた石炭火力発電輸出のための4要件、「日本の高効率石炭火力発電への要請があった場合」などに当てはまらないと主張した。

そして、今後、財務省や経済産業省と、この建設計画について議論する考えを示した。

小泉環境相は、さらに石炭火力発電輸出の4要件を変える必要があると述べた。

石炭火力発電については、去年、スペインで開催されたCOP25でも、温室効果ガスを大量に排出するとして、廃止を求める声が高まり、日本による石炭火力発電の輸出や日本の銀行によるこうした計画への融資、また、日本国内での石炭火力発電所建設計画について、国際的な批判が強まっている。

一方、財務省や経産省は石炭火力発電の輸出政策を今後も続ける方針で、小泉環境相はこれに物申した形。

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