小泉環境相“石炭火力抑制”に踏み込まず
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小泉環境相は、地球温暖化対策を話し合う国連の会議、COP25で演説した。石炭火力発電の抑制策をめぐる発言が注目されていたが、具体的な内容には踏み込まなかった。
日本は、地球温暖化につながるとされる、二酸化炭素を多く排出する石炭火力発電所を新設しようとしていて、国際社会から批判が高まっている。
このため、どのような石炭火力発電の抑制策を発表するか、注目されていたが、小泉環境相は「新たな政策を共有することはできない」と述べ、具体的な内容に踏み込まなかった。
小泉環境相「残念ながら石炭政策について、新たな政策を共有することはできない」
その後の記者会見で、小泉環境相は、今後、政府内で調整し、石炭火力発電の抑制策について具体的に策定していく考えを強調した。
小泉環境相「(石炭火力発電の抑制策の策定に向けた)調整が、このCOPには間に合わなかったので、この調整はこれからも続くと。引き続き見ていていただきたい」
しかし、小泉環境相の演説を受けて、国際NGOは、温暖化対策に消極的な国に贈る「化石賞」に日本を選んだ。国際NGOは、理由について「小泉環境相が演説で、脱石炭の意思を示さず、国際社会の要請にゼロ回答だったため」と説明している。
これに対し、小泉環境相は「ここまで私が言ったポイントを授賞理由にあげている」と述べ、日本の課題を国際社会に的確に発信できているとの認識を示した。