熊本地震から7年 戻ってきた「希望のレール」 南阿蘇村から中継
震度7の揺れに2度襲われた熊本地震から14日で7年です。南阿蘇村から中継です。
先月、熊本県産の木材を使用して完成した、南阿蘇鉄道の立野駅です。新たな阿蘇の玄関口として期待される立野駅ですが、これまで7年の間、乗客を乗せた列車が停まることはありませんでした。
関連死も含めて273人が亡くなった熊本地震。南阿蘇村では大規模な土砂崩れが発生するなど鉄道などのライフラインも寸断されました。
あの日から7年。鎮魂の祈りに包まれた熊本。追悼式では母親を亡くした冨永真由美さんが自らの経験を元に防災の大切さを語りました。
遺族代表・母を亡くした冨永真由美さん「常に防災の視点を持ちながらしっかりと日頃の備えをすることは、皆が助け合って生きる社会の大きな力になると私は信じています」
そして、益城町に残っていた仮設団地も先月末に最後の住民が退去し、生活再建も大きな区切りを迎えました。
一方、線路や橋梁などが被災し、一部で運休が続いている南阿蘇鉄道ですが、14日から阿蘇の風景がデザインされた新型車両が乗客を乗せて走り始めました。
沿線でカフェを営んでいる方にお話を聞きますと「地元の人に、『いってらっしゃい』、『おかえり』と声かけるようにできるのがとても楽しみ」と話していました。
現在、立野駅には試運転をしているトロッコ列車が走っています。戻ってきた希望のレール。南阿蘇鉄道の全線再開は今年の7月15日です。