熊本地震から7年 鎮魂の祈り 二度の震度7…県内の犠牲者273人
震度7の揺れに2度襲われた熊本地震から14日で7年です。熊本城から中継です。
復興のシンボル、熊本城です。天守閣は2年前に完全復旧。その天守閣のすぐ横には瓦が落ち、壁が壊れたままの売店があります。石垣も崩れたままになっていますが城内にはこうした手つかずの場所が依然、多く残っています。
熊本城も大きな被害を受けた熊本地震から7年となる14日、県内は鎮魂の祈りに包まれました。
一連の熊本地震では熊本県内で273人の方が亡くなり、およそ20万棟の住宅が被害を受けました。
住民「50日ほど車中泊しました。(益城町に)昔の活気が戻るのか心配」
2017年のピーク時には4万7800人が仮住まいを余儀なくされましたが、先月末、唯一残っていた益城町の木山仮設団地が閉鎖されるなど、被災者の生活再建は大きな区切りを迎えました。
また、熊本城・宇土櫓は、およそ400年前の姿を残す国の重要文化財ですが、地震で被災し今年、解体が始まります。
熊本市は石垣の復旧に時間がかかるとして熊本城の完全復旧が計画よりも15年遅れの2052年度になると発表。元の姿に戻るまでおよそ30年。熊本城と共に熊本は一歩ずつ、着実に再建の歩みを進めています。