クルーズ船 検疫官1人も感染 4人が重症
新型コロナウイルスの集団感染が起きているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新たに乗船者39人、さらに検疫官1人の感染が確認された。
「ダイヤモンド・プリンセス」は、午前8時過ぎにふたたび大黒ふ頭に姿をあらわし、午前9時前に接岸した。船の周りには、多くのトラックが集まっていて、現在、食料品などの物資の搬入が行われているものとみられる。
加藤厚労相「39名について陽性が確認をされました。また、このクルーズ船で検疫を行っていた職員1名について昨日、新型のコロナウイルスに感染していることが判明いたしました」
厚生労働省は12日朝、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗船者でウイルス検査を行っていた53人のうち新たに39人の感染が確認されたと発表した。
39人は10代から80代で、乗客が29人、乗員が10人だという。これで乗船者で感染が確認されたのは174人となった。
また、これまでに感染が確認され入院している人のうち4人が重症で、人工呼吸器をつけている人もいるという。このうち3人は、日本人だという。
また、今月3日から4日まで乗客の体温測定など、検疫を行っていた男性検疫官1人の感染も確認された。検疫官は、現在、入院しているという。
クルーズ船は午前9時頃に着岸し、これから39人は医療機関に搬送される予定。船内に残る乗客はデッキやバルコニーに出て、外の様子を眺めている。