国内で感染拡大 8人感染確認…救急隊員も
新型コロナウイルスは、日本国内での感染が一気に明らかになってきた。14日だけで北海道から沖縄まで8人の感染が確認され、この中には救急隊員も含まれている。
厚生労働省によると、14日に新たに感染が確認されたのは、北海道、東京都、神奈川県、愛知県、和歌山県、沖縄県に住む7人と政府のチャーター機の第3便で中国の武漢から帰国し国の施設に滞在していた1人。
チャーター機で帰国した人で「12.5日」の経過観察期間を過ぎた後に感染が確認されたのは初めて。残りの7人は中国の流行地域への渡航歴がなく、感染経路がわからない人も増えている。
神奈川県の30代の男性は集団感染が起きているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で陽性となった乗船者を搬送する業務あたった横浜市の救急隊員だった。
この救急隊員は、感染者と接触してからおよそ5時間で発熱していることから、厚労省は、搬送業務で感染した可能性は低いとしている。
また、和歌山県の70代の男性と北海道の50代の男性は症状が重いという。さらに、「ダイヤモンド・プリンセス」で感染が確認された人の中でも11人が重症となっていて、集中治療室で治療していたり人工呼吸器を装着した状態だという。
一方、80歳以上の高齢者で持病がある人などの下船が認められたことを受け、ウイルス検査で陰性だった11人が14日、下船し、埼玉県内の施設に移動した。こうした高齢者の下船は15日以降も続く見通し。