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各地で局地的に激しい雨 続く雨で屋内施設で遊ぶ親子連れも

2022年7月15日 16:58
各地で局地的に激しい雨 続く雨で屋内施設で遊ぶ親子連れも

九州では15日、一部地域で激しい雨が降り、宮崎県では「記録的短時間大雨情報」が連続して発表されました。15日夜から16日午前にかけて「線状降水帯」が発生し、土砂災害などが起きる恐れがあり、厳重な警戒が必要です。雨が続く中、屋内で楽しめる施設には親子連れの姿がみられました。

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宮崎県では15日、数年に一度の大雨が降り災害の恐れが高まっているとして、「記録的短時間大雨情報」が連続して発表されました。

都城市ではマンホールから水が噴き出し、道路は川のようになっていました。

宮崎県では大気の状態が非常に不安定となり、15日朝、えびの市付近で午前5時30分までの1時間の雨量が120ミリ以上、高原町付近では約120ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。

テレビ宮崎 児玉泰一郎アナウンサー
「こちら、高原町内を流れる水路です。歩道と同じ高さまで水が増えています」

増水した水路からは道路に水が流れ出していました。

地元の人
「もう、ばーってワイパー動かさないと、ワイパー動かしても(前が)見えない状態だったんで、ちょっと怖かったですね」

15日午前8時半ごろには…

テレビ宮崎 児玉泰一郎アナ
「高原町の岩瀬川を、橋の上から撮影しています。茶色く濁った激流となっています。山肌からも大量の水が流れ込んでいるのがわかります」

高原町や小林市では土砂災害の危険が高まっているとして、一時、避難指示が出されました。

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気象庁は15日、先月から運用を開始して以来、全国で初めて九州北部と南部に「線状降水帯予測情報」を発表しました。

気象庁会見
「15日の夜から16日午前中にかけて、『線状降水帯』が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります」

九州では、集中豪雨をもたらす「線状降水帯」が15日夜から16日午前中にかけて発生する恐れがあり、土砂災害などに厳重な警戒が必要です。

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また、再び発生した梅雨前線の影響で、新潟県でも激しい雨が降りました。

佐渡市では午前、時折、雷も鳴る中横殴りの雨が打ち付けました。

佐渡市両津では午前8時41分までの1時間に48ミリの激しい雨を観測。佐渡市には一時、土砂災害警戒情報が発表されました(現在は解除)。

新潟市松浜では午後1時までの3時間で81ミリの雨が降り、観測史上最多となりました。

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東京でも梅雨が戻ったような天気が続き、午後3時前の台場では雨が急に強まり、車がしぶきをあげて走行していました。

そんな中、東京・江東区の屋内型の遊び場「ボーネルンドあそびのせかい有明ガーデン店」では、カラフルな遊具にボールプール、壁にはボルダリング設備まであり、親子連れでにぎわっていました。天気を気にせず、しっかり体を動かして遊べるため人気となっています。

利用者
「実は動物園とか考えてたんですけど、天気が雨だったので、こちらに来ました」
「ずっと雨でして、家の中で遊ぶ のに、子供3人いるので限界がありまして、ちょっと体を動かせに来ました」

ボーネルンドあそびのせかい有明ガーデン店 大沢明希店長
「猛暑日が続いたり雨が続いたりすると、外でできないことが屋内で体験できるので、たくさんの親子にご来場いただいております」

来場者が増える一方で、検温やおもちゃの消毒など感染対策は徹底。定員の7割までと、入場制限も行っているといいます。

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15日朝、鳥取・北栄町の大栄中学校では、教師らが夏休みに向けた準備に追われていました。

教師
「そうですね、3日間くらいの作業を半日で終わらせたぐらいのイメージですね」

鳥取県では、今週12日に新型コロナの感染者が過去最多を更新して429人確認され、14日もそれに迫る407人が確認されました。急激な感染拡大を受け、来週21日に行うはずだった終業式を、15日に行うことになったのです。

大栄中学校 河原裕司校長
「まずは感染拡大防止。それから県総体が来週末にあります。もし陽性者が出たら、複数の部活動で県総体に参加できない」

夏休みが早まった分、2学期の開始も3日早めて、授業の日数を調整するということです。