千葉・市原のホテル強盗殺人 元従業員の47歳男を逮捕 防犯カメラに似た人物
千葉県市原市のホテルで起きた強盗殺人事件で、新たな動きがありました。警察は事情を聞いていた47歳の男を、強盗殺人の疑いで逮捕しました。男は以前、このホテルで働いていたということです。
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発生から12日。急展開を迎えた強盗殺人事件。
記者(千葉・市原署 13日)
「警察は、事件に関与したとみられる男から、話を聞いているということです」
そして13日午後、47歳の男が、強盗殺人の疑いで逮捕されました。現場となったホテルの元従業員だということです。
事件が起きたのは11月1日、千葉県市原市のホテル。「女性が手首を縛られ意識と呼吸がない」と通報がありました。このホテルの従業員、佐伯仁美さん(56)が遺体で見つかりました。警察によると、佐伯さんがいたのは従業員用の休憩所。
警察が駆けつけたところ、手首をひものようなもので縛られた状態で倒れていたという佐伯さん。顔は腫れていて、首には切り傷。また腹部にも刺し傷があったといいます。佐伯さんは、その場で死亡が確認されました。
さらに、客室にある精算機が壊れていたことも判明。他に現場からは、少なくとも数万円程度の現金が盗まれていたということです。
事件後、ホテルの入り口には板がはられ、人の気配が感じられない状態に。
警察が強盗殺人事件とみて捜査を進める中、浮上したのが47歳の男です。警察は、この男から話を聞いていて、13日午後、事件に関与したとして男を強盗殺人の疑いで逮捕しました。
きっかけは、ホテルに設置された防犯カメラの映像。実は、事件当時…
ホテル隣の飲食店のオーナー
「防犯カメラはあるんだけど、タオルで映らないようにしてあったって」
レンズが“目隠し”されていたという証言が。“用意周到”な様子がうかがえますが、映像に男と似た人物が映っていたことで、捜査線上に名前が浮上。
男は ホテルの元従業員で、事件への関与についておおむね認める趣旨の話をしているということです。
周辺住民は…
周辺住民(11月1日)
「報道で“闇バイト”とか強盗・傷害・殺人、そんなことが起きているので不安ですよね」
周辺住民(11月1日)
「最近の“闇バイト”は人を殺(あや)めてしまうことがある。自分自身も防犯意識を高めないと」
世間を騒がせる“闇バイト”事件への不安を口にしていました。
元神奈川県警捜査1課長の鳴海達之氏は…
元神奈川県警捜査1課長 鳴海達之氏
「一連の“闇バイト”とは、ちょっと違うのかなっていうところ。外見上はその一連の闇バイトの強盗に似せたというふうなところでしょうけど、首を切るということはないですから。(闇バイトは)戸建ての高齢者の住宅を狙ってる。そこも狙いとしては違うところなのかな」
手口に似た点はあるものの“闇バイト”ではないと推測。内情がわかる元勤務先に侵入し、顔を見られたことから、犯行に及んだのではないかということです。
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逮捕された47歳の元従業員の男。警察は詳しい動機などを調べています。