身近に潜む「闇バイト」見分けられますか? SNSや求人サイトから犯罪に加担するケースも 《新潟》
相次ぐ「闇バイト」による強盗事件。SNSだけでなく求人サイトなど身近なところで募集がかけられているといいます。中には騙されたまま犯罪に加担してしまうケースも…みなさんは見分けることができますか?
怪しい求人情報を見たことがあるという人は…
〈専門学生〉
「TikTokとか見てて1日何十万、LINEするだけでできますとかは危なそうだなとは思います」
「隠語つかってみたいな。“猫”を探す仕事で、めっちゃお金高い。目先のカネで飛びつく人多いと思います」
若者を中心に犯罪に加担してしまうきっかけとなっている「闇バイト」。その犯行は県内でも行われていました。
ことし6月、新潟市中央区の買い取り専門店に包丁を持った男が店員を脅して金を要求した強盗未遂事件。名古屋市に住む20歳の男が逮捕されました。
法廷でSNSを通じて「闇バイト」に応募した経緯を明らかにしました。
弁護人「闇バイトはどこで知った?」
被告「X(エックス)」
弁護人「強盗することはいつ認識した?」
被告「買い取り店に到着する数十分前」
弁護人「いくらもらえると聞いていた?」
被告「5万円。いま考えると割に合わない」
弁護人「指示役からどう言われた?」
被告「殺すぞと。死ぬか、やるか、という脅し」
男には懲役3年、執行猶予5年、保護観察付きの判決が言い渡されました。
こちらは、警察庁が特殊詐欺の実行役となった容疑者に対して行った手を染めるきっかけについての調査です。
この中で一番多かったのは「SNSで応募」。次いで「知人などの紹介」もありますが、「求人サイト」が悪用され情報が掲載されたケースもあるということです。
若者の身近に潜む闇バイト。
安全な求人かどうかをどのように見分けているのか聞いてみると…
〈専門学生〉
「わかりにくかったり見たことないような内容だったら違和感は感じます」
「収入が高かったり仕事内容が簡単なやつだったりそういうやつだったら危ないなと思って手を出しにくいと思う」
一方、社会人の先輩たちは…
〈30代 会社員〉
「確かに魅力的ではありますけどね。でもやっぱ怪しい。基本的においしい話はないじゃないですか世の中的に」
〈60代 パート〉
「甘くないかなって感じですかね。いまの10代、20代の子たちは小さい時からスマホがあるからある意味怖い(という思い)が抜けているのかな」
警察は、怪しいかもしれないと迷ったら一人で判断せずに警察や家族に相談するよう呼びかけています。