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氷見市長選 菊地正寛さんが無投票初当選 市の課題や抱負を聞く

2024年10月21日 19:01
氷見市長選 菊地正寛さんが無投票初当選 市の課題や抱負を聞く
きのう告示された氷見市長選挙は、県職員から立候補した氷見市出身の菊地正寛さんが、無投票で初当選しました。能登半島地震からの復興途上にある中、林市長のあとを継ぎ、トップに就く菊地さんに、抱負や氷見市の課題について聞きました。梅本記者のリポートです。

「ばんざーい、ばんざーい」

きのう告示された氷見市長選挙は、氷見市出身で富山県職員を務めた新人の菊地正寛さん56歳のほかに立候補がなく、菊地さんが無投票で初当選しました。

菊地さん「この結果に甘んじることなく、市民の皆さまの声に真摯に耳を傾け、今後の市政運営にあたってまいりたいという覚悟でございます」

今回の選挙は林正之市長の病気による任期途中での辞職表明に伴って行われました。

林市長は、後任が決まりほっとした表情を見せていました。

林市長「私も思い残すことなく11月の8日を持ちまして辞職させていただくこと。能登半島地震からの復旧復興、これをやっぱりスピード感を持って進めていってほしいと」

能登半島地震で甚大な被害が出た氷見市。

菊地さんは林市政を引き継ぎ、地震からの復旧と復興を最優先課題に位置付けて対応したいとしています。

菊地正寛さん「基本はそのロードマップに則った形になると思うんですけども」

被災地やまちなか今後は災害公営住宅の建設が進められ、液状化対策の工法が決定されるのは菊地さんの市長就任後です。

氷見市は住民の4割が65歳以上の高齢者で、地震によって住民のつながりやコミュニティが失われるなど地域社会が大きく変化する中、まちづくりへの対応が欠かせません。

菊地さん「まずは被災された方々のお考えですとか、今、どう思ってらっしゃるのかというところを丁寧にお聞きして、そのうえで何が必要なのかということも考えて、なるべく早くもとの生活に戻れるように、スピーディーに取り組んでいけたらと思います」

また、氷見市では街の活力の低下が懸念されています。

市中心部の商店街は、店舗の数がおよそ150で、高齢化による廃業などにより、この30年で半減しています。

県職員時代にブランディングを担当していた菊地さんは、街の魅力を高めて人を呼び込みたいと話します。

菊地さん「氷見駅前からの、スタートのイメージがとか、やっぱりこう、氷見に来たな、っていうこうなんか、こう、ワクワク感というか、そういったものを何かこう、ちょっと作っていきたいなと。街なかをめぐれるような、わりと面白いスポットは点在してると思うんで。宣伝の仕方、広報の仕方、少し尖った広報の仕方、宣伝、それから、SNSやるにしてもSNSの特性をいかして、上手に情報発信していく」

また、子育て環境の充実を目指しています。

第2子以降の給食費を無償にするなど、子育て世代の経済的な負担を減らす取り組みに力を入れたいとしています。

菊地さん「常にやっぱり市民の皆さんの声に耳を傾けて、市民の皆さんと一緒に、その、ビジョンの実現をしていく。皆さんがこうやっぱり、幸せに暮らせる、安心して暮らせる、そういった方向に、なるべく行くように、かじ取りしていければいいなと思っています」

梅本記者「震災の復旧と復興を進めながら将来に向けて氷見の街をどのようにかたちづくっていくか、菊地さんの手腕に市民が注目しています」

菊地さんの任期は、来月9日から4年間です。
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