安倍元首相の通夜執り行われる 会場の外には「奈良から来た」人の姿も 自宅では生稲晃子さんらが弔問に
参議院選挙の応援演説中に銃撃され亡くなった安倍元首相の通夜が11日夜、都内で執り行われました。一般の人向けの献花台も設置され、訪れた人の中には「奈良から来た」という人の姿もありました。また日中、自宅には今回の参院選で初当選を果たした生稲晃子さんらが弔問に訪れました。
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11日夜、東京・港区の増上寺で安倍元首相の通夜が執り行われました。増上寺の入口付近には5メートルほどの間隔で警察官が配置され、警戒態勢がしかれていました。会場周辺では、多くの警察官が厳重な警備にあたる様子も見られました。
弔問には、岸田首相のほか二階元幹事長や河野議員などの国会議員や、拉致被害者家族の横田早紀江さんなど多くの人々が訪れていました。
弔問客よると、会場では「安倍元首相がピアノを弾き、それにあわせて昭恵夫人が歌う映像」が流れていたということです。
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安倍元首相の自宅周辺でも11日、厳重な警備体制がしかれていました。多くの警察官が周囲を警戒する中、午前中から萩生田経産大臣や、今回の参院選で初当選を果たした生稲晃子さんらが弔問に訪れました。
そして午後2時半すぎ、安倍元首相の遺体を乗せていたとみられる車が、自宅を出発しました。車の助手席には昭恵夫人が乗り、通夜の会場へと向かいました。
通夜は近親者のみで執り行われました。増上寺の境内に設置された一般の人向けの献花台には、笑顔の安倍元首相の写真が掲げられていました。夜遅くになっても、花束を持ってくる人や、外から手を合わせる人々の姿がありました。
警察官
「本日の献花は終了しました」
花束を持ってきた人
「朝何時から? 奈良から来たの」
警察官
「申し訳ありません」
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12日に行われる告別式も、混乱を避けるため近親者のみで行い、後日、東京と地元・山口県でお別れの会が予定されています。
(7月11日放送『news zero』より)