東京都や和歌山県の小中学校で起きたノロウイルスによる集団食中毒で、原因の食材となったノリの加工所から同じ遺伝子型のノロウイルスが検出され、大阪市は営業禁止などを命じた。

　営業禁止と商品回収の行政処分を受けたのは、大阪市内のノリ加工業者「いそ小判海苔本舗」。今年１月から２月にかけて、東京都や和歌山県の小中学校で起きた集団食中毒では、原因の食材となった「きざみのり」を市内のノリメーカー「東海屋」が販売していた。

　「いそ小判海苔本舗」は「東海屋」からノリを刻む作業を委託されていたが、ノリの裁断機やトイレ付近から東京都や和歌山県の食中毒で検出されたものと同じ遺伝子型のノロウイルスが検出されたという。

　「東海屋」は４日、会見を開き「管理指導が行き届いていなかった」と謝罪した。