×

川の水害対策 堤防の「除草作業」DX化へ…衛星を活用した実証試験

2023年10月11日 20:42
川の水害対策 堤防の「除草作業」DX化へ…衛星を活用した実証試験

水害対策に欠かせない川の堤防の「除草作業」のDX化を進めようと、国土交通省江戸川河川事務所が衛星を活用した実証試験を行いました。

11日の実証試験では、河川工事の作業員など約50人が参加し、堤防に茂った草を、衛星を受信できる装置を搭載した草刈り機が、あらかじめ指定した範囲だけを正確に除草していきました。

衛星の位置情報システムを活用することで、これまで作業員が手作業で行っていた除草した面積の計算が不要になるといいます。

また、自動運転が可能な草刈り機で遠隔操作の有効性の確認も行いました。

川の堤防の除草作業は亀裂や漏水がないか確認する上で重要な作業ですが、真夏の炎天下での作業も多いため、作業員の熱中症対策や人手不足も課題となっています。

国交省関東地方整備局江戸川河川事務所・椎名紀幸地域防災調整官「機械化を進めることで、省人化、省力化、安全な作業が可能になる、取り組みを検討していきたい」

江戸川河川事務所は作業の機械化について、今後、本格的に検討を進めていくということです。