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「金網で見えない」…横浜みなとみらいホール改修に批判続出で市が撤去検討

2022年10月31日 20:43
「金網で見えない」…横浜みなとみらいホール改修に批判続出で市が撤去検討
横浜みなとみらいホールに設置された落下物防止用の網棚 横浜市提供

改修工事を終えリニューアルオープンした横浜市のコンサートホールの客席に落下物防止用の網棚などが設置された結果、客席からステージが見えにくくなったとクレームが多数寄せられている問題で31日、横浜市は網棚の撤去について検討を始めたことを明らかにしました。

横浜市西区にあるクラシック音楽のコンサートホールとして知られる「横浜みなとみらいホール」の大ホールは、去年1月からの改修工事を終え、29日にリニューアル公演を行いました。

その際、2階席と3階席の客席の前に新たに設置された落下物防止用の網棚と転落防止の柵によって、客席からステージが見えにくくなったと、当日の観客やSNSでその写真を見た音楽ファンなどから批判の声が相次いでいました。

横浜市によりますと、みなとみらいホールではスマートフォンやペットボトルなどが2階や3階席から、1階の客席に落下する事故がこれまでに数件起きていたため、大規模改修工事に合わせて安全対策のために設置したということです。

しかし、落下物防止の網棚などの設置について市民から抗議の連絡が10件ほど市に寄せられたことから、横浜市は、客席からのステージの見やすさを考えて網棚の撤去の検討を始めたということです。

一方、横浜みなとみらいホールで定期公演を行い、今回のリニューアル公演も行った神奈川フィルハーモニー管弦楽団は、31日、公式ホームページ上に、「横浜みなとみらいホール落下防止ネットおよび転落防止のバー設置による視界不良の対応につきまして」とするお知らせを発表しました。

「これまでよりもステージの見えない部分が大きくなっており(中略)ご利用の皆様にご心配・ご迷惑をおかけしていることを心よりお詫び申し上げます」と陳謝すると共に、市とホールに改善を要請し、「本日以降横浜みなとみらいホールでの主催公演の該当席はすべて販売を取りやめる」と発表しています。

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