クルーズ船 床やリモコンなどウイルス検出
新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について、国立感染症研究所は、ウイルスがトイレの床やテレビのリモコンなどから多く検出されたとする調査の報告をまとめ、要旨を公表しました。
国立感染症研究所は、712人の感染者が出た「ダイヤモンド・プリンセス」の共用スペースと個室、および船内の空気の合わせて601か所から検体を採取しました。その結果、感染者が滞在していた33の個室のうち、21の個室からウイルスが検出されました。トイレの床や枕、机、電話機、テレビのリモコンなどで多かったということです。
一方、感染していない人の部屋からは検出されませんでした。
また、空気そのものからは検出されませんでしたが、共用部分では廊下の排気口1か所から検出されていて、ウイルスが遠方まで浮遊する可能性について更に検討する必要があるとしています。