巨大「イカキング」に“驚きの経済効果” コロナ交付金「無駄遣い」批判はね返す 石川・能登町
石川県能登町が名産のイカをPRするために設置した巨大なモニュメント「イカキング」。制作費用の大半が国の新型コロナウイルス対策交付金でまかなわれたため、「ムダ使い」との批判の声もありましたが、その驚きの経済効果が明らかになりました。
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石川県能登町の観光施設にある「イカの駅つくモール」で圧倒的な存在感を放つ巨大モニュメント。その名も「イカキング」です。
名産のイカをPRしようと、町が2021年の春に約2700万円をかけ制作しました。しかし、費用の大半は“国の新型コロナ対策交付金”でまかなわれていました。「ムダ使い」と批判の声が上がっていましたが、驚きの経済効果が明らかになりました。
経営コンサルタント 白尾敏朗さん(29日)
「石川県における経済効果という形で算出したんですが、約6億円という結果が得られました」
イカキング目当てとみられる観光客の経済効果が約6億円。さらにメディア露出などの宣伝効果の18億円と合わせて、制作費の90倍近い24億円ほどの効果があったということです。
この結果に、地元の人は――
地元の高齢女性
「最初のウワサはちょっと、あれやったけど、よかったなーと思って。人通りがあるだけで、うれしいです」
ガソリンスタンド店員
「結構(お客さんが)入りますね。いますね、県外のお客さんとか。町が潤えばいいかなと思いますね」
町の担当者は「交付金の使い方は、間違ってはいなかった」と話しています。