奈良地裁に不審な段ボール…中身は「山上被告の刑減軽求める署名」 中止の公判前整理手続きの日程は未定
12日、奈良地方裁判所に不審な段ボール箱が届き、安倍元首相を殺害したとして起訴されている山上徹也被告の公判前整理手続きが急きょ、中止されました。中に入っていたのは危険物ではなく、山上被告の刑の減軽を求める署名でした。
山上徹也被告は去年7月、奈良市で演説中の安倍元首相を銃撃し殺害したなどとして、殺人などの罪で起訴されています。12日から、奈良地裁で公判前整理手続きが始まり、山上被告も出席する予定でした。
12日午前11時過ぎ、奈良地裁に段ボール箱1箱が届き、金属反応があったため、地裁の職員が警察に通報しました。警察の爆発物処理班が出動し、段ボール箱を市内の別の場所に移しておよそ6時間がかりで調べたところ、中には書類が入っていて、爆発の恐れはありませんでした。
警察が都内に住む差出人を特定し話を聞いたところ、書類は山上被告の刑の減軽を求める署名でした。中止された公判前整理手続きの日程は、まだ決まっていないということです。