BA.1とBA.2“組み換え体”を検出 東京都で6件確認
東京都は新型コロナの新たな変異ウイルスで、オミクロン株の「BA.1」と「BA.2」の遺伝子の一部が組み換えられたタイプが都内で初めて検出されたと発表しました。
iCDC専門家ボード・賀来満夫座長「ゲノム検査の結果、都内で初めてBA.1系統とBA.2系統の組み換え体が6件確認されました」
12日に報告された6例は、都の健康安全研究センターのゲノム検査の結果、検出されたもので、オミクロン株の「BA.1」と「BA.2」の遺伝子の一部が組み換えられた変異ウイルスが都内で検出されるのは初めてということです。
いずれも3月中旬から4月上旬に採取された検体で、系統の分類はいずれも決定していませんが、「XE系統」とは異なるということです。
患者はいずれも軽症で、すでに療養は終え、海外とのリンクはないと報告されました。
また、都内の感染者の7日間平均は11日時点でおよそ3580人で前週の107%ほどでした。
専門家は、「今週の感染者数は連休中の検査数の減少などの影響を受けた数値」と指摘し、「感染状況は拡大傾向にないが、警戒が必要」として、医療提供体制とともに警戒レベルについて4段階中、上から2番目を維持しました。