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石川・珠洲市で124時間ぶりに90代の女性救出 ドローン使い不明者の捜索続く 地震による死者126人に

2024年1月7日 1:26
石川・珠洲市で124時間ぶりに90代の女性救出 ドローン使い不明者の捜索続く 地震による死者126人に
能登半島地震の発生からおよそ124時間ぶりに石川県珠洲市で90代の女性が救出されました。一方、この地震で亡くなられた方は126人となっています。

県内最多69人の死亡が確認されている輪島市。6日、倒壊した家屋が並ぶ一角には“ドローン部隊”の姿が。

パイロットが遠隔で操作すると、ドローンは倒壊した家屋の中へ。

住人から依頼を受け、家の中の様子を確認。被害の全容の把握を急いでいました。

6日午後、土砂崩れの道を進む自衛隊員。向かう先は輪島市の孤立集落です。

地元の港で待っていた被災住民の車に運んできた支援物資を次々と積み込みます。

さらに…

自衛隊員
「降りられると思う。大至急来てほしいのでまた連絡ください」

住民の中にいたのは1人の高齢男性。

男性
「よかったです」

がんを患い、医療的なケアを必要としていた男性は地震発生から6日目。ヘリコプターで病院に搬送されました。


「水を飲んでもすぐ(喉から)出してしまっていた。食べても出してしまっていた」
「よかったです。みなさんのおかげで助かりました」

津波と大きな揺れに襲われた能登半島・最北端の珠洲市。

6日夜、90代女性がおよそ124時間ぶりに救出されました。

5日に孤立状態が解消された珠洲市大谷町。

記者
「建物の1階部分がつぶれてしまったり、窓ガラスが割れてしまっている建物など被害は甚大です」

至るところで大規模な土砂崩れが発生。いまだに道路をふさいでいるところも…

避難している人
「災害車あるじゃないですか、(地震を)体験する。あれ以上でしたね。家がミシミシって」

支援物資は5日から本格的に届き始めましたが、それまでは住民たちが家から持ち寄ったもので炊き出しを行うなどしてしのいでいたといいます。

避難している人
「風呂ですね。風呂に入りたい」

ーーお風呂に入るだけの水はまだない?
「ない」


いまだに断水や停電が続くなか、400人ほどが厳しい避難生活を余儀なくされています。

記者
「このトンネルの向こう側の地区は、土砂崩れによって入り口がふさがり、孤立状態が続いていましたが、ようやく開通したということです」

およそ15世帯が住む能登町北河内地区は、4日、道路が開通して孤立状態が解消。食料やカイロなどの物資が集まっていました。

ーー孤立解消されてよかったのは?
地区長
「相互の連絡が取れること、どこでも行けるという安心感」

亀裂の入った道路を慎重に進み、仕分けした物資を届けます。

地区長
「いま自衛隊からの水と食料持ってきた」

女性
「これでしばらく安心だと思います。水が欲しかった、飲み水がなくて」

この地区ではいまだに電気や通信環境のインフラは復旧していないということです。

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