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全国の小中学生「不登校」過去最多の約30万人 コロナ禍で生活リズム崩れやすく 理解広がったことも…

2023年10月4日 13:45
全国の小中学生「不登校」過去最多の約30万人 コロナ禍で生活リズム崩れやすく 理解広がったことも…

昨年度、全国で不登校の小中学生はおよそ30万人と前年度から22%増え、過去最多となりました。

文部科学省の調査によりますと、2022年度、全国の小・中学校から報告のあった不登校の児童生徒の数は合わせて29万9048人と、過去最多となりました。前年度から5万4108人=22.1%増え、10年連続で増加しています。内訳は小学生が10万5112人、中学生が19万3936人で、およそ4割が学校内外で相談や指導を受けていないということです。

増加の要因として、コロナ禍で児童生徒の生活リズムが崩れやすい状況が続いたほか、不登校への理解が広がり無理に学校に行かせなくてもいいと考える保護者が増えたことなどが挙げられています。

一方、小・中・高校などでのいじめの認知件数は68万1948件と去年に続き過去最多で、自殺や不登校につながるいじめの「重大事態」の認知件数も過去最多の923件となりました。うち4割近くは「重大事態」として把握するまで学校がいじめと認知していない状況だったということです。