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中川翔子「“生きててよかった”にたどり着いて」 不登校経験者による動画コンテスト初開催

2023年8月20日 21:50
中川翔子「“生きててよかった”にたどり着いて」 不登校経験者による動画コンテスト初開催
中川翔子が審査委員長 『不登校生 動画選手権』を取材
不登校を経験したことがある人が、TikTokの動画を通して思いを伝える『不登校生 動画選手権』が初開催され、表彰式が18日、東京都現代美術館で行われました。審査委員長でタレントの中川翔子さんが、夏休み明けに“学校に行きたくない”と悩んでいる人へメッセージを送りました。

応募資格があるのは、不登校を1日でも経験した人やグループ(学校がつらい、行きたくないと思って学校を一度でも休んだ経験がある人)。参加者は『学校へ行きたくない私から 学校に行きたくない君へ』をテーマに、1分以内で動画を作成。中川さんやエッセイストの内田也哉子さんら審査員が「訴求力」「演出力」「創造性」を見て、入賞作品を決めるコンテストです。

この選手権は、「不登校の人にとって青春を感じられる舞台を作りたい」と開催。「舞台に向かっていく途中で、自分のハンディキャップの経験が実は希少価値があることに気づける。そういう大会にしたかった」といいます。また、なぜ“動画”の選手権にしたのかについては「自分で描いた絵を伝えたり、アニメーションをつけたり、表現できる幅が広い。スマートフォンで撮れるので、家から一歩も出られなくても“自分は社会に何か伝えたいんだ”、そう思える子が出せるように動画にしました」と思いが込められているということです。

■最優秀賞は「学校以外にも居場所はある」と伝える動画

期間中に集まった動画は約350本、総再生数は約1000万回(主催者発表)。不登校の当事者から「同じ仲間がいることを忘れないでほしい」と伝える動画や、「母親に不登校だったこと突撃して聞いてみたww」といった、悩んでいる保護者のために作られた動画、さらに様々な人に助けられ心を開いていく様子をアニメーションで表現した作品などが入賞しました。

最優秀賞に輝いたのは、新潟・長岡市にあるフリースクール『学びスペース あうるの森』のグループが作った動画です。勇気を出して行ったフリースクールが自分の居場所になったことを伝える動画で、最後に「環境を変えればきっと居場所はある。一歩を踏み出す勇気を」というメッセージで締めくくられています。

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