東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の元理事の関係先が受託収賄の疑いで家宅捜索を受けた事件。全容解明に向け、東京地検特捜部は27日、組織委員会の清算法人などに捜索に入りました。

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27日、東京都庁は物々しい雰囲気に包まれていました。東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の清算法人に、東京地検特捜部が捜索に入ったのです。

東京都　小池百合子知事
「とても残念なことです。都は、組織委員会に対して捜査に全面的に協力するよう伝えている」

組織委員会の理事だった高橋治之氏の関係先が受託収賄の疑いで捜索を受けた事件。

法律で「みなし公務員」と規定される組織委員会の役員は、職務に関する金品の受け取りを禁じられていますが、関係者によると、高橋元理事の会社は大会スポンサーだった「AOKIホールディングス」側とコンサルティング契約を結び、4500万円あまりの資金提供を受けたとされています。

24日の日本テレビの取材に高橋元理事は――

――理事の立場で問題があるようなことは？

高橋治之元理事
「してない！」

――不正なことはしていない？

高橋治之元理事
「してない！」

特捜部は26日、高橋元理事の自宅などを捜索し、任意で事情聴取を行いました。その際、高橋元理事は「コンサル契約と理事の仕事は別」といった趣旨の説明をし、資金の賄賂性を否定したということです。

また、特捜部は27日、「AOKIホールディングス」の前会長の自宅の捜索にも乗り出しました。27日の捜索で組織委員会側が保管している資料の押収などを進め、全容解明に向け分析を進めるものとみられます。